2012年 11月 27日更新

「日本災害復興基金ボストン」の活動近況



                 フィッシュファミリー財団
           プログラムマネジャー 澤目 梢


                              20129 7


 東日本大震災から数日も経たない3月19ボストンにおいてフィッシュファミリー財団 (Fish Family Foundation)の役員厚子・東光・フィッシュ氏発案により設立された「日本災害復興基金ボストン」Japanese Disaster Relief Fund Boston; www.jdrfb.org)は、ボストン財団(Boston Foundation)、ボストン日本協会(Japan Society of Boston)、そしてフィッシュファミリー財団の三団体の連携の下、東北の被災地及び被災者を支援することを目的とし活動を展開してきました。

 同基金で集められた寄付金は、厳選な審査を経て、東北の人々および地域に根差した支援活動を展開する17NGO団体とボランティアグループに、総額$840,000助成金としてられています。(2012年9月現在)。

震災から一年が経ち、人々の記憶が薄れないようにとの願いを込め、基金は今年3月に「春よ来い」(HOPE for Tohoku) チャリティーコンサートを開催しました。ボストンのローカルオーケストラとの共催で行われたこのイベントで、基金創設者ッシュ氏が復興にはまだ支援が必要なことを訴えました。

 また、支援団体の一つで、東京と仙台に拠点を置いて活動するNPO団体、ビヨンドトゥモロー(BEYOND Tomorrow)から、二名の高校生が招待され、300名ほどの人々を前に、日本語と英語の両方で被災体験を語りました。会場からは、東北から来た二人の高校生の、生の声で伝えられた悲惨な体験に息をのみ、そこから立ち上がる彼らの勇気を称える感動と嗚咽が聞こえてくるほどでした。

また、支援団体の一つで、東京と仙台に拠点を置いて活動するNPO団体、ビヨンドトゥモロー(BEYOND Tomorrow)から、二名の高校生が招待され、300名ほどの人々を前に、日本語と英語の両方で被災体験を語りました。会場からは、東北から来た二人の高校生の、生の声で伝えられた悲惨な体験に息をのみ、そこから立ち上がる彼らの勇気を称える感動と嗚咽が聞こえてくるほどでした。

 ビヨンドトゥモローは、被災した若者が世界的に活躍するリーダーへと成長することを目的とし、今年8月に同基金からの助成金により「サマー2012 米国プログラム」を実施ました。被災地から10名の高校生と大学生が招かれ、ニューオーリンズ、ニューヨーク、ワシントンDC、そしてボストンにおいて、復興とまちづくりをテーマにした二週間に及ぶ研修を行いました。

 ボストンではMITやハーバード大学において、著名教授による講演や日本人留学生との交流が行われた(写真)ほか、フィッシュファミリー財団によ歓迎レセプションが催されました。レセプションでは、震災で家族や友人を失った悲しみを乗り越え、東北の復興、そして日本の将来を見据え、夢に向かって力強く踏み出す若者達の姿に、集まった50名ほどは心を打たれ、勇気を与えられました。基金今後、助成金を通し支援している17NGO団体とボランティアグループとの関係の維持、また震災を風化させないための啓蒙活動を実施する予定です

  なお日本外務省は先月、同基金を創設したフィッシュ氏に対して,この度の、東北大震災への支援活動の功績と、長年の日本とアメリカ合衆国との間の相互理解の促進への貢献により外務大臣賞を授与することを決定しました。きたる9月18日(火)、日本国総領事公邸で行われる表彰式において、引原毅・在ボストン日本国総領事からフィッシュ氏に表彰状が授与されます。


日本ボストン会 The Boston Association of Japan

日本ボストン会 The Boston Association of Japan