2004年 5月22日
お花見の会幹事 三好 彰
1 |
桜鱒(さくらます) |
日本近海固有の魚で、河川生活をするものはヤマメと呼ぶ。 |
桜鯛(さくらだい) |
桜の咲く頃、産卵のため内湾の浅い所に群集する鯛。 |
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桜味噌(さくらみそ) |
牛蒡や生姜などを切り込んでまぜ甘味を加えたなめ味噌。 |
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2 |
桜会(さくらえ) |
平安時代から鎌倉末期まで、桜の咲く頃に行われた法会。 |
桜田(さくらだ) |
桜花の多く咲いている所。 |
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桜狩(さくらがり) |
桜花をたずねあるいて観賞すること。 |
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3 |
桜衣(さくらごろも) |
桜襲(さくらがさね)の衣。 |
桜挿頭(さくらかざし) |
桜花を頭上にかざすこと。また、そのもの。 |
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桜人(さくらびと) |
花見の人。桜の花をめでる人。 |
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桜餅(さくらもち) |
小麦粉・白玉粉を練り焼いた皮に餡を入れ桜漬で包んだ菓子。 |
桜膳(さくらがしわ) |
桜花を散らしかけた三方(さんぽう)に食器を置く膳立て。 |
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桜粥(さくらがゆ) |
小豆粥の異称。 |
お花見の会の幹事をおおせつかったときに桜の開花時期が年毎に変動するのが苦労の種だと知らされた。古い資料を見ていたら明治時代の天皇主催の観桜会が葉桜の時期に開かれたこともあったのを知ったが、やはり花の時期に開きたいと思った。
一口に桜と言っても、種類によって咲く時期が異なる。学生時代をすごした京都には御室(おむろ)の桜と言って、仁和寺で4月下旬に咲くヤエザクラを愛でることが古くからの風習としてある。ソメイヨシノとヤエザクラの両方が育てられているところなら、サクラの咲く期間が長くなり開花時期に振り回されることが少なくなると考えて都内の場所を探した。上述の明治時代の観桜会は浜離宮で開かれたことが多いが、震災と戦災の影響で当時とは様子が違っており現在はヤエザクラも多いのが分かった。また昨秋の歴史を飲もう会で浜離宮を訪れたが雨にたたられたものの好評だったのを参考として浜離宮に決めた。日程はヤエザクラをにらんで4月中旬とし、幹事会で4月17日(土)に決まった。
今年のお花見の会の参加者は23人だった、全員が定刻にそろった。新橋地区は再開発が進んで巨大なビルが林立するようになったが、園内は舗装されておらず、自然を大切にしているのが喜ばしい。歩くにつれて、こぼれんばかりに満開の花を風に揺らせたヤエザクラの大樹が次々に現れた。飲酒が禁じられていて園内で宴会が開かれていないのも花を見るのに好ましかった。サクラのほかにフジやボタン、それにオドリコソウやカントウタンポポなどの野草も咲き盛っていた。また園内でコーラスと江戸太神楽も行われており行楽に色を添えた。この日は快晴で季節外れの暑さであり、園内を一周すると汗ばむほどであった。
会食は浜離宮の裏手にある芝弥生会館で行った。高層階にある会場から浜離宮に点在するサクラの木々が手に取るように見えた。冷えた飲み物で散策で渇いた喉を潤して無上の喜びを分かち合った。一息ついたところでサクラに関する季語のクイズに興じた。その一部を紹介する。
桜で始まる言葉で俳句の季語になったものを探すクイズ
3つの言葉からなる各組に季語がひとつだけ入っています。どれか見つけてください。
正解
次の俳句に答えとなる季語が入っています。
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1 |
俎板に鱗ちりしく桜鯛 正岡子規 |
2 |
思ひ立つ木曽や四月の桜狩 松尾芭蕉 |
3 |
淡雪に十六日の桜人 村上霽月 |
4 |
三つ食へば葉三片や桜餅 高浜虚子 |